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私たちについて

東京は世界有数の大都市でありながら、西側には自然豊かで、地域色あふれる魅力的で多様な歴史や文化が存在します。

一方で、解決すべき様々な課題を抱えています。
例えば、奥多摩では、江戸時代から伝統的なわさび栽培が行われていますが、山間地である奥多摩では、度重なる自然災害や高齢化が深刻な問題になっています。

私たちは、森と水が育む東京の地域資源を活用して、高付加価値な旅と体験を創出し、伝統的な物づくりの維持と発展、地域の魅力向上の一助となるよう活動しています。

私たちが目指すもの

奥多摩わさびの価値と伝統

奥多摩では江戸時代から続く伝統的なわさび栽培が営まれています。
わさびは数少ない日本原産の栽培植物であり、日本の食文化に欠かせない香辛野菜として、独自の地位を築いてきました。

山々からの清流を巧みに利用したわさび栽培は、急斜面という地形的制約から機械化が困難で、現在もそのほとんどが人の手によって丁寧に管理されています。
この伝統的な栽培方法は、農薬をほとんど使用しないため環境負荷が極めて少なく、わさび田周辺の沢や森林の豊かな自然環境を守り続けています。
その結果、多様な生物の生息環境が維持され、日本固有の美しい里山景観の保全という重要な役割も果たしているのです。

深刻化する課題

しかし、奥多摩わさび栽培は、解決すべき多くの課題に直面しています。
山間地特有の厳しい自然条件に加え、度重なる災害や市場価格の低迷、生産者の高齢化、後継者不足、野生動物による被害などの複合的な要因により、休耕となるわさび田が年々増加している状況です。
この課題に対応するため、奥多摩町では「奥多摩わさび塾」を開催し、担い手の育成と栽培技術の伝承に取り組んでいます。
わさびは栽培が難しく、収穫まで1年半以上を要するため、新規に栽培を始める場合、長期間にわたって収入を得ることができないという課題も抱えています。

持続可能な発展に向けた新たなアプローチ

奥多摩わさび栽培の持続的な成長を実現するためには、生産者が安定した収入を得られ、後継者や新たな担い手が長く栽培できる環境を整備することが不可欠です。
その有効な方法の一つとして、わさび田を観光資源として活用することが注目されています。
近年、全国各地でわさびを核とした地域振興の取り組みが広がり、温泉や歴史文化、美しい景観と組み合わせた観光地として再生・発展させる事例が増加しています。

環境配慮型観光の必要性

一方で、農薬をほとんど使用しないわさび栽培の特性上、不特定多数の来訪者がわさび田を訪れることは、病害虫の侵入リスクを高めることにつながります。
そのため、観光資源としての活用には、厳格な人数制限や徹底した病害虫対策など、栽培環境に十分配慮したアプローチが必要となります。

私たちの取り組み

私たちは、これまでの研究と調査を通じて蓄積した専門知識を活かし、以下の方針で事業を展開します。

・限定的で質の高い観光体験の提供
 わさび田観光の参加人数を厳格に管理し、わさび栽培への影響を最小限に抑制します。
・徹底した環境保護対策
 病害虫対策を含む包括的な環境への配慮を行います。
・収益還元システムの構築
 収益の一部を奥多摩わさびの維持・発展のために寄付します。

私たちが目指すもの

奥多摩の森と清流が育む貴重な地域資源を持続可能な形で活用し、高付加価値な旅と体験を創出することで、伝統的なわさび栽培の維持・発展を支援し、地域全体の魅力向上に貢献してまいります。
これにより、日本の貴重な食文化遺産を未来世代に継承するとともに、奥多摩の持続可能な地域発展の一助となるよう活動します。

  • 一般社団法人日本わさび協会
  • 代表理事 金子 美愛

サイト運営会社概要

会社名 一般社団法人日本わさび協会
設立年月日 2021年5月19日
代表 代表理事 金子 美愛
住所 東京都文京区小石川2丁目17番15号
事業概要 国産本わさびに関する調査、研究、普及活動
わさびに関するセミナー・講演等の教育活動
Discover Okutama Wasabi プラットフォームの運営

旅行業について

旅行企画・実施
日本わさびトラベル
東京都知事登録旅行業 地域-8761号
取扱管理者:池田 隼人
住所:東京都文京区小石川2丁目17番15号
営業時間 平日10:00~17:00
問合せ先 問合せはこちら([ お問い合わせフォーム ] )